二重母音(「あい」「えい」「おい」「あう」「おう」など)や「母音+ん」の箇所で滑らかに歌わせる方法はありますか?
「あい」「えい」「おい」「あう」「おう」など、いわゆる二重母音と呼ばれる歌詞については、一つの音符にまとめることで滑らかに歌う傾向があります。二つに分けた場合はそれぞれの音をハッキリと発音する傾向があります。
例:
♪あ ♪い ♪ま ♪い ♪な:一文字ずつハッキリと歌うことが多い
♪あい ♪まい ♪な:「あぃまぃな」のように後続の母音を弱めに滑らかに歌うことが多い
「母音+ん」に関しても同様の傾向にあり、一つの音符にまとめることで滑らかに歌う傾向があります。
例:
♪か ♪ん ♪た ♪ん ♪に:一文字ずつハッキリと歌うことが多い
♪かん ♪たん ♪に:「ん」を弱めに滑らかに歌うことが多い
さらに、母音脱落のテクニックと組み合わせることで表現の幅を広げることも可能です。
例:
「イン ザ スカイ」→♪いん ♪ざ ♪す’かい
「ステイ ウィズ ミー」→♪す’てい ♪うぃず’ ♪み
「アイ ラブ ユー」→♪あい ♪らぶ’ ♪ゆー
「ダンス ホール」→♪だんす’ ♪ほる’
これらの手法を試すことで、より滑らかで表現豊かな歌声を作り出すことができます。
※なお、2020年~2021年ごろに書かれたウェブ記事では「一つの音符に二文字の歌詞はNG」とされていることが多いですが、最近では二重母音を一つの音符にまとめる方が自然で表現力豊かな歌声が得られる傾向にあります。