オンライン版の使い方
オンライン版の使い方について説明します。
概要
Google Colaboratory(以下 Colab)はブラウザ上でGoogleのクラウドPCを動かせるウェブサービスです。こちらのサービスを利用してオンライン上でNEUTRINOを動かします。webブラウザ上で機械学習・ディープラーニングのプログラムを実行したり、結果の確認をノートを書くかのようにできることが特徴で、データ分析の現場や研究、教育などで広く用いられています。
無料で利用することができ高速なレンダリングが可能です。またwebウェブブラウザ上で動作が完結するためPCすら不要で、スマートフォンなどでも動作します。この機会にぜひお試しください。
必要なもの
- Googleアカウント
お持ちでない場合はこちらから作成してください。 - webブラウザ
主要なブラウザで動作します。
ChromeとFirefoxがお勧めです。
導入方法
1. NEUTRINO(オンライン版)をダウンロードし解凍
2. Google Driveにアクセス
3. マイドライブに”Colab Notebooks”フォルダを作成し、先ほど解凍したNEUTRINOをコピー
4.NEUTRINOフォルダに移動して右クリック、「その他」→「アプリを追加」を選択
5.「Colaboratory」を検索し追加する。
6.NEUTRINOフォルダ内にある「NEUTRINO.ipynb」を右クリック→「アプリで開く」→「Google Colaboratory」でノートブックを開きます。
7.画面上部のメニューの「ランタイム」→「ランタイムのタイプを変更」でノートブックの設定を開きます。ハードウェアアクセラレータにGPUが選択されていることを確認します。
※クラウド上の環境のため予告なく仕様が変わる可能性があります。
8.セルの左に表示されている[]又は再生ボタンを順番に押して実行していきます。
ユーザー認証のリンクが表示された場合は、リンクをクリックして認証を行います。認証コードが表示されるのでそれをコピー&ペーストで入力してください。
9.後は順番に実行していけば、音声がNEUTRINO/output以下に出力されます。
10.お手持ちのMusicXMLを使う場合は、score/musicxmlフォルダにアップロードし、BASENAMEを変更して4番を再度実行してください。
11.ローカルPCで作成した音響特徴量ファイル(mel-spec、f0)やラベルファイルを使う場合は、scoreフォルダ・outputフォルダをそのままアップロードし、BASENAMEを変更し、5番のNSFを再度実行してください。
※4番を動かすと上書きされてしまうので注意してください!
備考
初回実行時はセットアップが入るため処理が遅めですが、二回目以降は高速に動作します。
様々な手順があるものの、最初のセットアップに20~30分程度掛かる程度で以降はローカル版の流れとほぼ変わりません。ぜひクラウドGPUによる高速レンダリングをご体験ください。
よくある質問
・GoogleDriveからダウンロードができない。
リダイレクトをスキップする拡張機能を使っている場合、リダイレクトが繰り返し行われGoogleDrive上のデータがダウンロードできない場合があります。
その場合は上記機能をオフにしてダウンロードをお試しください。
・Notebookの2番でフォルダに移動できない。
環境設定によっては、半角スペースの前に%が不要な場合があります。
その場合は、下記のように’\ ‘→’ ‘ (%を除去)にすると移動できます。
×: %cd drive/My\ Drive/Colab\ Notebooks/NEUTRINO/
〇:%cd drive/My Drive/Colab Notebooks/NEUTRINO/
・音声が正常に出力されない or 途中で処理が止まる
まずはファイルが全て同期されているかチェックしてください。
ファイルが不足している場合は正常に出力が行われません。
ブラウザによっては空フォルダがアップロードされない場合があります。ブラウザを変えていただくと動作する可能性があります。
また、ノイズのような音声が出力される場合は、Google Colaboratory自体を再インストールすると直るケースもあるようです。
その他
Google Colaboratoryは素晴らしいサービスです。
一部制約はあるものの、GPU環境が無償で利用でき、OSも関係なく、持ち運びやチーム内での共有も非常に容易です。まずは歌声合成でディープラーニングの効果を実感いただき、一人でも多くの方ディープラーニング・機械学習を始めるきっかけになれば幸いです。