NEUTRINO -NEURAL SINGING SYNTHESIZER – ver.0.3系アップデート
下記のリンクより最新版がダウンロードできます。
NEUTRINO 最新Version置き場
オンライン版のセットアップ手順はこちらの記事をご覧ください。
Linuxでのセットアップ手順はこちらの記事をご覧ください。
Version.0.3系概要
主にNEUTRINOの高速化を行ったバージョンになります。
今バージョンからGPUによる高速レンダリングが可能になり、 最速で実時間の1/4の時間で合成が完了します。
Windows版の一部機能(GPUによる高速レンダリング、NSFによる合成)をご利用いただくには【NVIDIA製のGPU(3GB以上のGPUメモリを推奨)】が必要です。ご利用の前にNVIDIAのドライバーを最新のものへアップデートをしてください。
※参考:アップデート方法はこちら
PCゲーム・グラフィックス用途など普通のGPUとしても問題無くご利用いただけますのでご安心ください。
オンライン版ではNEUTRINOの全機能をご利用いただけます。ウェブブラウザ上で動作が完結するため、 NVIDIA製のGPUも不要でスマートフォンからでも動作します。
Version.0.200以前ではオンライン版のNEUTRINO部分の処理が大変遅いという問題がありましたが、Version.0.300では大幅に高速化し最速で実時間の1/4の時間で合成が完了します。 (※Tesla P100(GTX 1080ti相当)を引き当てた場合)
オンライン版の使い勝手が良くなっておりますので、ぜひこの機会にぜひお試しください
オンライン版のセットアップ手順はこちらの記事をご覧ください。
備考
- NEUTRINO(GPU)について
複数枚のGPUでのレンダリングにも対応しており、2枚の場合は最速で実時間の1/8の時間で合成が完了します。
基本設定はマルチGPU設定になっております。NEUTRINOのオプション(-m)をシングルGPU(-g)に変更することで搭載している中で最も処理能力の高いGPU1枚が自動選択されます。もし複数枚GPUでの処理が上手くいかない場合はこちらをお試しください。
NVIDIA製のGPUが見つからない場合、「CPUモードで実行します」というようなメッセージと共にCPUでの処理に自動で移行します。メッセージを表示したくない場合は、オプション(-m)を外してください。 - NSFについて
NSFは48kHzの音声を直接推定するのが非常に困難なため、24kHzでの出力となっております。
またピッチシフト・フォルマントシフトによる品質劣化が大きいため現在は無効にしてあります。こちらは現在改良中です。
NSFを使わない場合は、Run.batのNSFの行をコメントアウト(”:”を先頭に付ける)してください。 NVIDIA製のGPUが無い場合も同様にNSFの行をコメントアウトしてください。
複数のGPUが刺さっている場合は、NSF/Run.bat内の”set CURRENNT_CUDA_DEVICE=0″を変えることでGPUを選択できます。 お使いのGPUの番号に合わせて設定してください。
GPUのメモリ使用量は、楽譜中のフレーズの長さに依存します。 休符またはブレス記号で囲まれた区間が1フレーズで、1秒辺り100MBほど使用します。 例えば15秒のフレーズがあると1.5GBほど使用する計算となり、GPUメモリが2GBだと動作しない可能性がありますのでご注意ください。 - スタイルシフトオプションについて
「キー変更+ピッチ変更ガチャ」と呼ばれるテクニックを行う上級者向け のオプションになります。楽譜全体をNキー上げて打ち込み、ピッチ変更機能でNキー分下げるような処理を行います。
AIシンガー調声アイデア NEUTRINOで使えるテクニック
Run.batに”StyleShift”という項目が追加されていますので、-5~5ぐらいの値に設定してお試しください。例えば、”2″に設定すると2個上のキーの歌い方、”-2″にすると2個下のキーの歌い方になります。
上手く使うことで、得意な音域の歌い方にしたり、低いキーの落ち着いた歌い方を出すことができます。
macOS版のGPUサポートについて
macOS版のGPUサポート及びNSF移植は保留とさせていただきます。
Mojave以降はNVIDIAのGPUが使えないことと、macOS専用にMetal APIコードを移植・保守し続けるのが個人開発では困難なためです。
オンライン版で全機能を動かすことができますので、もしよろしければそちらをご利用ください。
Version.0.320アップデート内容(2020/07/10)
- NEUTRINOのGPU利用時の動作を高速化しました。
- NEUTRINOにスタイルシフトオプション(-k)を追加しました。
Version.0.310アップデート内容(2020/06/22)
- モデル読み込みを高速化しました。
※上記に伴いVersion.0.200以前のモデルとの互換性は無くなりました。v0.200以前のモデルをご利用になる際は本体バージョンがv.0.300の物をご利用ください - モデルの再学習(謡子)を行いました。
- NSFの再学習(東北きりたん・謡子・JSUT)を行いました。
Version.0.300アップデート内容(2020/05/29)
- オンライン版がGPUによる高速レンダリングに対応しました。
- Windows版がGPUによる高速レンダリングに対応しました。(2020/6/6)
- モデル読み込みなどを高速化しました。
- 歌声ライブラリ(JSUT)を追加しました。(2020/6/12)
- GPUの搭載メモリが少ない場合(1GB以下 or 1~2GB)に警告メッセージなどを表示するようにしました。(2020/6/12)
追伸
配布方法をGoogleDrive経由に変更しました。
不具合・バグをご報告いただきました方々に感謝いたします。
引き続きご支援、ご助力頂けますよう心よりお願い申し上げます。